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2017年9月

2017年9月27日 (水)

裏巻機縦走  2017.9.30-10.1

巻機山自体は山スキー、沢登りを含めて何度も登っています。でも、2017930101_036_3
北側から登るコースは初めてです。牛が岳に突き上げる「旧道」 と、                                       2017930101_017_3                                         
割引岳に突き上げる「新道」があり、五十沢キャンプ場から周回が
出来ます。コースタイム17時間30分。日帰りの記録もありますが、
無理せず、1泊2日で歩きました。朝8時、ゲートが開くのを待って、
「みやて小屋」まで車を入れスタートしました。初めは黒部の「下の
廊下」のような断崖絶壁の上の道を鎖に頼って歩きます。二合目の2017930101_074_2
取水口、対岸に渡るには鎖の上り下りで、と思っていたのですが、 
今年は鉄板が渡っていて超楽勝でした。そこからが大変!垂直に 2017930101_042_3 
近い急斜面を鎖、ロープ、木の根、笹等を掴んで攀じ登ります。大
高巻のトラバース道は足元が崩れそうで慎重に、慎重に足を置いて                                        
通過しました。かなり怖かったです。これが5合目まで延々続きます。
五合目からは刈払もされ、いくらか普通の登山道らしくなりますが、
それでも相変わらずの急登りでロープもたびたび出てきます。稜線
でのテントは勘弁!なので、8合目付近のかろうじて平らな所を今 2017930101_078
宵の宿に決めました。六日町の夜景が素晴らしかった~!     2017930101_080
翌朝、登山道には霜が降り、薄氷が張っていました。通りで、寒かっ
た~!9合目からは草原となり、展望が開けます。牛が岳には山頂
標識がありません。前に来た時にはあった気がしたけど、気のせい?
快晴の360度の稜線漫歩で割引岳へ。ここから新道の下山となりま
す。のんびり歩ける道かと思ったら、とんでもない!早々にロープが
出てきます。樹林の中に入ると、ズルズル、ドロドロ、ツルツル!ぬ 2017930101_091
かるんだ急坂!笹や木の枝を掴み、後ろ向きで、、でも、4-5回、 2017930101_143
滑り落ちてズボン、ドロドロ!大窪沢の河原に下りてホッとしたのも
束の間、そこから旧道分岐までの上り下りが新道の核心と言っても
良いようでした!いやぁ~!生きて帰れて、良かった~!

30日 8:10みやて小屋、9;25取水口、11:00下り舟(4合目)、
   12:07五合目、14:10中ノ滝沢、15:008合目付近(テント)
 1日 5:45テント、6:50牛が岳、7:32巻機山、8:00割引岳、10:45大窪沢、12:50旧道分岐、13:50みやて小屋  ..

那須:中の大倉尾根~三本槍岳  2017.9.26

紅葉見物に涸沢へ行く予定でした!ところが、またしても☂予報です。 2017927__076
27日から天気が崩れるので、急遽、那須に行ってきました。「三本槍
岳」は24年前に初めて那須岳に登った時以来です。マウントジーン                                        2017927__083
ズスキー場の那須ゴンドラが夏シーズンも運行しているので、ちょっ
と「ズル」してしまいました。登るに従って上部が色づいてきます。左
手に聳える朝日岳の北面も赤く見えます。それ以上に右手の「赤面
山」が美しい!そして向かう「三本槍」も。と、下山者に道を譲って、ビ
ックリ!今週、涸沢に一緒に行くことになっていた山仲間でした!皆、
考えは同じなのですね(笑)彼らは今夜、三斗小屋温泉泊りとか。山
頂からは茶臼岳、朝日岳、甲子山、大白森山、二岐山等、過去に登
った山が手に取るよう。絶対に登りたい、旭岳、流石山も目の前です。
昨年引っ越しして来やすくなった那須、これからホームグランドにしよ
うと思いました。

10:53那須ゴンドラ上、11:07中大倉山、12:03赤面山分岐、12:22北温泉分岐、12:22-13;25三本槍岳、
14:05赤面山分岐、15:00那須ゴンドラ上  ..

2017年9月18日 (月)

北アルプス:剣岳北方稜線  2017.9.14-16

体力も落ち、膝も悪くなった今、17年前に辿ったこのルートをもう 1度歩いておきたいと思いました。前泊の大町で天気予報を確認、すると3日後から台風の影響が出始める。三ノ窓テントをやめ、軽荷にして、山小屋二泊で頑張ることにしました。

14日 朝1のアルペンルートで黒部ダムへ。黒部川右岸の登山道 201791416__078  201791416__058
     からハシゴ谷乗越へ向かいます。内蔵助谷出合から先の
     「下の廊下」はまだ開通していません。足元の悪い急登から
     内蔵助平の分岐を過ぎると涸れた河原歩き。熱中症気味で
     休憩したいのに同行者たちは見えません。他の登山者も無
     く、道を間違えたのかと思った頃、やっと合流。最後の急登
     からハシゴ谷乗越に着くと、背後に大迫力の鹿島槍!でも、201791416__076
     同行者はそのまま急梯子が連続する道を下ってしまいまし201791416__081
     た。河原に下り立つと、どうも変!以前と真砂沢への道が違
     っています。後でわかったのですが、斜面が崩れて道を変
     えていたのでした!雪の多い今年、シュルンドをくぐり、乗り
     越えて真砂沢ロッジ到着。平日なので、閑散としていました。

 

 7:45黒部ダム、8:55内蔵助谷出合、11:05内蔵助平、12:53ハシゴ谷乗越、14:40真砂沢ロッジ(泊)

15日 剣沢雪渓を登り、長次郎谷へ。ここは13年前、所属山岳会の 201791416__113
    八ツ峰夏合宿以来です。あの時は22キロのザックを背負って201791416__085_2
    いましたが、今日は軽荷なのに足が重い!昨日滑った時の膝
    も痛い。二人に遅れること10分で「熊の岩」近くの岩場に這い
    上がりました。6本爪アイゼンではおっかなびっくりです。二股
    は右俣、左俣、どちらにしようかと検討しましたが、どちらも切
    れていて似たようなもの、進行方向に近い右俣にしました。稜 201791416__127
    線まであと50mの所で傾斜が強く、ロープを出しましたが、右                                        201791416__131                                        
    の岩から登れば問題ありませんでした。「池ノ谷ガリー」の下り、
    本日の核心です。相変わらずのガレガレ、それが一段と悪くな
    って来てるようです。三ノ窓で休憩かと思ったら、仲間はそのま
    ま「小窓の王」を登って行きます。積雪期の下りでは懸垂下降
    になりますが、ガレガレでも登りは大丈夫です。登りきると別世 201791416__143
    界のような景色が広がっていました。岩屑だらけだった景色が                                        201791416__161
    草原のようです。ところどころ踏み跡も見えます。心配していた
    ルンゼのトラバースは、全く雪は無く、場所を特定することもで
    きませんでした。小窓で三者会談!池の平山に登るとかなり時
    間がかかりそう!結局、一般的な北方稜線である小窓雪渓か
    ら池の平に行くことにしました。小窓雪渓から左の尾根に取 201791416__201
    り付くと鎖の連続した道。「ここはバリエーションルート。一般登                                         201791416__213
    山者通行困難、立入禁止」の看板がかかっていました。池の平
    に着く頃には池の平山も裏剣もガスの中!とっても景色の良い
    所なのですが、さっさと仙人池に向かいました。仙人池ヒュッテ
    も池の平小屋同様に閑散としています。台風接近の為のキャン
    セルが多く、宿泊可能か心配していましたが、小屋はガラガラ
    でした。部屋に入る前に冷えたビールを買い込み、裏剣と仙人
    池に映る「逆さ剣」をつまみに乾杯しました。

 5:35真砂沢ロッジ、6:30長次郎谷出合、10:30池ノ谷乗越、11:13三ノ窓、11:38小窓の王、12:48小窓、
14:40池の平、15:20仙人峠、15:33仙人池ヒュッテ(泊)

16日 下山は私とF氏の膝の調子を考え、ハシゴ谷乗越をやめ、室 201791416__296
     堂経由にしました。今日はまだ台風の影響は無いはず、日201791416__303
     の出を見てから出発することにしました。二股までは急坂が
     続きます。下りは膝に答えます。河原に下り立った時は「あと
     は雷鳥坂の下りだけ!」と、ホッしました。真砂沢までの間の
     丸太の桟橋は壊れて傾いていて、腕力勝負で結構怖かった!
     今年は雪渓が多く、剣沢小屋に行く登山道の取り付きもいつ 201791416__347
     もと違うようでした。剣沢のキャンプ場は三連休だと言うの201791416__409に 
     テントはパラパラ!雷鳥沢のテント場も数えるほどでした!

 5:43仙人池ヒュッテ、6:00仙人峠、7:15二股、
 8:35真砂沢ロッジ、9:22長次郎谷出合、11:30剣沢小屋、
12:40剣御前小屋、14:50バスターミナル
     

北アルプス:針ノ木古道~船窪小屋  2017.9.8-10

これまで3回、沢で泊り、針ノ木峠に抜けていた「針ノ木古道」を 20179810__032
船窪に行きたいと思い、2泊3日の出来るメンバーに声をかけま 20179810__023_2
した。初日は黒部ダムから平の小屋まで黒部湖畔を歩きます。
階段の上り下りも多く、何度歩いてもきついです。「平の小屋」に
宿泊するのは初めてです。お刺身は出なかったけど、手作りの
ごま豆腐や、女性限定のデザートを出してくれました。朝一番
の渡しはいつもボートが故障と言う事で屋根無しボートでしたが
たかだか10分、晴れているので問題ありません。針ノ木谷は  20179810__038
渡渉9回とか。今までは水が少なかったり、沢靴だったりで気に 20179810__066
もしていなかったのですが、前日までの雨で増水、靴を脱いで、
裸足での渡渉を7回してしまいました。水も上流に行くほど冷た
く、足が死にそうでした!針ノ木谷を離れ、尾根に乗ると、短い
ですが急登りが続きます。烏帽子岳方面への登山道に出ると、
稜線の反対側はすご~いガレです。昔よりひどくなっているよう
で急いで通過しました。キャンプ場から『日本一怖い水場』と言  20179810__075
われている水場に行ってみました。私は3度目なのですが、凄い 20179810__094
崩壊でえぐれていたりで、印象が全く違っていました。船窪小屋
はテレビで放映されてからでしょうか?かなり混んでいました。
お天気も良く、夕食までの間、外のテーブルで展望をつまみに
ビール!いや~ぁ、最高です(笑)夕食は2回戦目。雨にならな
ければ一回戦は外テーブルだったのですが、夕立が来てしまい
全員部屋食となりました。未だにランプの宿の船窪小屋、今年  20179810__130
いっぱいで小屋を下りる、と聞いていた今までのご夫婦はもう、  20179810__149
上がって来ていませんでした。朝、ガスが取れると素晴らしい景
色が広がっていました。南は槍穂高から北は立山、剣まで。天
気に恵まれなかった今年、やっと大展望を見ることが出来ました。
下山は夏ならお花畑であろう登山道を槍穂高を見ながらのんび
り歩きます。でもその後が大変!梯子に階段、木の根っこ!垂直
に近いので慎重に慎重に下りました!                  20179810__117

 8日 12:00黒部ダム、12:20ロッジくろよん、15:50平の小屋(泊)
 9日  6:00平の小屋、6:10対岸、7:00南沢出合、10:40船窪出合、12:00縦走路、
      12:55キャンプ場(水場散策)、14:00船窪小屋(泊)
10日    6:00船窪小屋、8:40唐沢のぞき、9:50七倉ゲート  ....

奥多摩:鉄五郎新道~御岳山~吉野梅郷  2017.9.2-3

奥多摩、御岳山で50年以上開催されている「邯鄲(かんたん)を 2017923__020
聞く会」に誘われました。せっかくなので、古里から「鉄五郎新道」
を登り、御岳山の「レンゲショウマ」の群落を観賞、宿坊に泊りま 2017923__077
した。レンゲショウマは今年、開花が遅かったので、まだ十分に
見られました。今年はキレンゲショウマとレンゲショウマの両方を
見ることが出来ました。「邯鄲」って、コオロギのような虫だそうで
す。夕食の後、散策しながら耳をすますと、かすかに聞こえまし
た。たぶん、我が家の近くでも鳴いているようなのですが、コオロ
ギかと思っていました。(笑)翌日は日の出山経由で下山、青梅
の仲間のお宅まで歩き、打ち上げをしました。

2日 11;20古里、11:30長福寺、13:20飯盛杉、14:10レンゲショウマ、14:50展望台、13:30宿坊「丸山荘」(泊)
3日  8:30丸山荘、9:30日の出山、12:04天満宮、13:00今井宅  ......

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